« 2017.12.23 鶴水松陰 | トップページ | 12月の「犬とゆく」 »

2017年12月28日 (木)

(読書感想文)ネコロジー ノラ猫トイとその仲間たちの物語

「やさしいねこ」を読んでいたら、女房から「これもどう?」と薦められた本。ブックカバーで表紙は見えない。著者は、THE ALFEE の坂崎幸之助さん。
ページをめくると「2001年に書かれた」ものらしい。「だからなんなの?、とりあえす書いたのだろう」と思っていました。

読み始めていきなり、「ちょっと、、、」と言いたくなった。これはまずいんじゃないの?、と。

まず、外を自由に出歩く猫たちのお世話について書かれている。日々の餌やり、健康管理、そしてTNR。
TNRについては、最近書いた「(読書感想文)やさしいねこ」の真ん中辺りに書きましたので、そちらをご覧ください。簡単にいえば、そのような猫たちに避妊去勢手術をすることですが、その必要性・重要性を理解していただきたいので、そちらを読んでいただけると有難いです。

とてもいい活動だと思うのですが、あくまでも個人の活動が噛み合っているという感じ。情報共有も作業分担もしっかり出来ていると書かれていますが心配になってしまう。坂崎さんは、その人たちの目的意思の高さからか、その人たち(おばさんたち)を秘密結社と呼んでいる。それだけのしっかりした繋がりがあるのだろう。
しかし、例えば一人が病気などで活動できなくなったらどうなるんだろうという危うさを感じた。一人ならどうにかなりそうですが運悪く二人重なったら、などと揚げ足を取るようなことを考えて心配になってしまった。

何が言いたいかと云うと、これを地域猫活動と思われたら怖いなと。今(2017年)、お役所などから言われている地域猫活動の感覚とはかけ離れていて、この本の通りの活動をされてしまうと(地域猫活動が始まった、または始めようとしている地域では)トラブルになる可能性がありそうだと心配になってしまった。
しかし、「(読書感想文)やさしいねこ」の中でも以下のように書きました。このような意味で、多くの人に読んでいただけたらと思います。
======================
残念にも感じますが、完璧な理論展開をする必要もないとおもいます。私のブログのように(苦)、しっかり説明してしまうと読み手は疲れてしまい、踏み出すことを躊躇してしまう。
この本を読み、町中に暮らす猫がどういうものなのか、彼らに対して何をしてあげられるのか。そのようなことを考える入口になってくれる本だとおもう。さらにその先、行動に移すときは、他にも情報を集めてくれることでしょう。
======================

(読書感想文)やさしいねこ」の中でも書きましたが、この本にも糞尿対策のことが書かれていない。公園や緑道近くなど、場所によっては必要がないのかもしれない。それでも、「こういうことも必要です」と書いてもらえたらとおもったものでした。

 

少々解説を加えさせていただきます。
動物の愛護及び管理に関する法律というものが、1999年に大改正が行われ2000年に施行され、そこから日本の動物愛護は現在の方向に向かってきました。まだその動きが鈍かった2001年の著書とのことで、その時代背景が分かっている人には、「あぁ、あの頃ね」と分かるとおもいます。
この本の内容が現在のこと誤解し、この本以外に情報収集せずに動いてしまう人がいたら怖いな、と思った次第です。

冒頭に地域猫活動を誤解する人がいるのでは?、と感じた内容が書かれていたので驚きましたが、その後の内容はとてもいいです。
ちょっと難しいけど猫を飼うなら知っておいてほしいことを軽妙に解説してくれている有難い本です。気を付けなければならない病気のことをはじめ健康のこと、猫同士の関係、個体差などなど。

「やさしいねこ」が交響曲だとしたら、こちらはポップスの15曲入りアルバムという感じ。全体の流れはあるものの、一つ一つのテーマが独立している。一つ一つを聴き入る。気が付くと、あんな曲やこんな曲があったな、と。

これだけの内容を教科書的に書いた解説本があったとしても、多くの一般飼い主さんに読まれることはないでしょう。彼のネームバリューとこの軽快さで、幅の広い知識を身に着けてくれる人が多々いるとおもうと嬉しくなります。思わず「上手い、ざぶとん三枚!」と言いたくなりました。

 

私がこの本の一番好きな(共感した)ところは、本編とあとがきの最後のくだり。

本編の最後
======================

もし、うちに転がり込んでくる猫が1匹もいなくなったら、本当に楽になるだろうなあと思う。きっと寂しいだろうなあ、とも思う。でも、そうなることが、最終的な僕の夢だ。
そして、世の中にノラ猫が1匹もいなくなったときには、今度は自分で好きな猫を1匹だけ選んで、ちゃんとペットとして愛してみたいと思うのだ。
======================

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ネコロジー ノラ猫トイとその仲間たちの物語 [ 坂崎幸之助 ]
価格:1296円(税込、送料無料) (2017/12/27時点)



あとがきの最後
======================
もちろんこういった一個人の考えには反発も同感もあるとは思います。でも、こんなこともあるし、こんなバカな人たちもいるんだなって……、それだけで、まっいいか。

偽善者ついでにもうひとつ、この本の印税は全てノラたちの避妊、去勢、エサ代にあてさせていただきます。ご了承ください。もちろん秘密結社へのカンパも !!

21世紀初めての夏、歴史的猛暑

THE ALFEE 坂崎幸之助
======================

どこにどう共感したかは書きません。単純に「そうそう」と思った、それだけです。

私にとって坂崎さんは、音楽活動でも注目しています。THE ALFEE の活動も素敵ですが、ラジオやYouTubeなどで、日本のポップスの解説をする姿をみて、有難いとおもうし、ほっとするものを感じます。

私も微力ながら、色々な人の犬猫関係の活動を紹介・説明してゆけたらと考えています。

 

この本とは関係ないことですが、TNRや地域猫活動についての説明を一つの記事にして、「詳しくはこちら」とした方がいいなと思うようになってきました。

次の記事はそれだな。時間、かかりそう (-_-;)

|

« 2017.12.23 鶴水松陰 | トップページ | 12月の「犬とゆく」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2017.12.23 鶴水松陰 | トップページ | 12月の「犬とゆく」 »