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2017年12月11日 (月)

もうひとつの ずいずいずっころばし

「やさしいねこ」の感想文を書いたら、その後に祖師谷のギャラリーであった写真展「もうひとつの ずいずいずっころばし」について、書いておきたくなった。
当日、写真を撮らなかったので、ギャラリーのブログをみていただければ、少しは分かると思います。こちらこちらこちら
大阪ニコンサロンでは終わったばかりのようです。)

2017年11月12日に行ってきました。

原啓義さんという写真家が街中のネズミを撮った写真を展示。
この写真展の話を聞き、お知らせに載せられた写真を見たとき、頭の中に「?」が幾つも浮かんだ。
何故、街中のネズミなの?」「狙いは何?」「どうやったらこんなに綺麗に街中のネズミが撮れるの?、望遠?、自動シャッター?」などなど。

ギャラリーに着くと、原先生もいらした。
私はまず写真を見て回る。写真と並んで、童謡「ずいずいずっころばし」の説明もあった。「へ~、そういう意味だったの!」と今更ながら知る。同様の内容が、Wikipediaにあります。お茶壺道中なんて知らなかったし、斬捨て御免の時代が故の内容ともしらなかった。とにかく、その時代も今の時代も、人間の近くにネズミは暮らしている。

一通りみて、自分の疑問を解決すべく、更に写真をよく見る。見ればみるほど、疑問は解けない。
写真は綺麗だし、ネズミが何か台詞を言っているような感じのものがあったり、イメージ写真のようなものがあったり、まるで状況を作って撮ったような写真ばかり。

怪しげに写真を凝視していたら、原さんが声をかけてくださった。これはラッキー!、と色々疑問をぶつけてみた。

 

何故、街中のネズミなのか?
街中の猫を撮っていたら、ネズミを見るようになった。意識して見るようになってくると、たぶんこの辺りにいるだろうなと分かるようになり、写真を撮るようになった。

狙いは何?
コンセプトとか訴えたいものとか考えずに目の前のネズミを撮り続けたら、いいものが撮れた。自分でも趣味的なものだったので、写真展を行うようなことは考えていなかった。

どうやったらこんなに綺麗に街中のネズミが撮れるの?、望遠?、自動シャッター?
望遠もほとんど使わなかったそうです。裏路地のような所が多いので、遠く離れた所から撮ることは出来ない。普通の商店街や飲み屋街のような所なので、自動シャッターのカメラを設置するのは難しい(了承とるのも大変だと思うけど、酔った人に何されるか分からないと思うし)。
なので、「この穴から出てきそうだな」と思ったら、通っていい写真が撮れそうになるまえ待つ」そうです。相手はネズミ。意思の疎通が出来ないだけでなく、ほとんど人が嫌う存在。そのような動物の撮影に何かと苦労があったとか。

 

難しいことを考えずに、現場で嫌われ者のネズミを撮り続けた写真が世の中に認められるようになった。
ギャラリーで写真を見る人間は、部外者だからこそ、その写真が「絵本の中のよう」に見えるのかも知れない。

現場では嫌われ者、写真展では物語の中の存在。そのギャップや葛藤が面白い写真展だと、私は感じた。

 

私のパソコンでは表示がおかしくなってしまいますが、原さんがネズミ写真に対する気持ちをお書きになったページがありました。こちらです。

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