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2016年1月16日 (土)

黒鵜を助けたい(その3) 2016.1.14

黒鵜の話、三日目。

駐車場の閉門時間や東京都の担当部署への連絡時間が気になりだしたて、しばらくしたとき、そこに軽のワンボックスがやって来た。先ほど電話をした、この公園を担当している管理事務所の人たちの車です。「先ほど、電話を受けたものです」と。
さすが、公園管理事務所というくらい色々な道具を持ってきてくださった。やはり、鵜の捕獲は初めて、何をどうすればいいのか分からないらしい。
その時、鵜は反対側の岸に上がっていた。人通りのある兵庫島でだ。なんとも無防備。たぶん衰弱し始めているのだろう。

道具の中に、長い柄のついたタモ網のようなものもあった。ダメ元で、それで捕まえてみようとなった。やってみたら、あっさり捕まった。

鳥獣保護管理担当に電話をしたときに、「鵜は人間の目を狙ってくるので気を付けてください」と言われたことを、事前に皆さんにそれを伝えてあったので、網を被せたら、私が頭を押さえた。そして他の人たちが体中をチェック。鵜はまあり動かないが、少し動き出してきて、くちばし担当、脚担当、と皆があちこちを抑えながら、チェックし、釣り針を取り、絡まっている糸を取った。釣り針には返しがついている。
口の中の柔らかい部分に刺さった釣り針を外すときは、とても痛々しかった。釣り針は覚えているだけでも5本刺さっていた。とにかくあちこちに刺さっている。全て同じ型のものだ。尾羽の数本が釣り糸でてぐるぐる巻きになっていた。これも丁寧に糸を切り、尾羽を折ることもなく処置できた。

たぶん、複数の針がある仕掛けなんだろうな、と思った。尾羽に巻き付いた釣り糸によりもどしが付いていましたが、普通の(1対1の)ものでした。何故、こんなに多くの釣り針が刺さってしまったのか不思議です。

激しく暴れることもなく、落ち着いて釣り針・釣り糸を取ることが出来たのはいいのですが、同時に衰弱しはじめているのかな、と心配にもなりました。

入念に皆の目で鵜の体をチェックし、もうついているものは見当たらなくなりました。しかし、ここには鳥に詳しい人が一人もいない。この先、どうしたものか。都の担当部署に電話して病院を紹介していただくか、それとも放してみるか。
全身を見た感じでは、著しい損傷等は見られなかったので、放してみようということになりました。

放してみると、少し戸惑うような素振りをみせて、池を見つめてから入ってゆき、すいすい泳ぎはじめた。首が前を向いている。その姿をみただけで嬉しかった。体の動きを確認できたからか、そして飛んでいきました。

 

一同、ほっとしました。

(もう一回、つづく)

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コメント

そうそう、タンカー事故で油まみれの鳥を洗うボランティアが失明したとかニュースを聞いてました。
Twitterで無事を聞いてたので、安心して読めました(^O^)

投稿: しえ蔵 | 2016年1月18日 (月) 22時58分

捕獲するときに皆さんにそのことを伝えたら、真剣に心配していて、皆さんのやる気が伝わってきました。

私が発見したときにすぐ近くまで行っても逃げなかったし、最後は簡単に捕まって Twitterの網が被さっている写真を撮った時も全く暴れませんでした。だいぶ弱っていたと思います。元気だったら、目を狙ってきたかもしれません。

都の人が、鵜と聞いて咄嗟に「目を」と話してきたということは、鵜関係の問い合わせがあるのかなと思ったりもしました。

投稿: yuge | 2016年1月19日 (火) 00時46分

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