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2012年1月29日 (日)

意見交換会『真に動物を守る法律へ』(5)35条・現場の努力

さてさて、タイトルの意見交換会で聴いた話しの続きです。
いきなりこのページに飛んできた方は、このブログを遡って読んでください。

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今日は、35条の矛盾に抱えながら仕事をなさっている現場の方々のお話し。

 

■まずは、テレビなどでもよく取り上げられる、致死処分をなくそう!、と頑張っている行政の方のお話し。

致死処分を無くそうと頑張っている行政の活動がテレビで紹介されると、「35条を知らないのか!」と電話が入るそうです。

現場職員の方は、決められたこと以上のことはしてはいけない立場にあります。
なので、「条例でどうにかならないものか」とお願いしたそうですが、「上位法に従う」というのが回答だったそうです。

なので、この行政では、35条を文字通りの解釈の下、「気持ちで説得する」という努力をするしかないそうです。

 

■それに対し、条例を作って対応している行政があります。その中の現場の方からのお話しもありました。

この行政では、条例にて(35条を精査し、2条を根拠に)「やむを得ない理由があると認めらるときに限り、これを引き取るものとする」、と謳いました。

念のため、環境省にこれでいいかと確認したそうです。「法との齟齬はない・・・」との回答をいただいたそうです。

 

このように、「やむを得ない理由があると認めらるときに限り」を条例に謳っているのは、東京都、横浜市、福岡市、岡山県、千葉市、北九州市など。

 

これらの行政においての引取りの基準(やむを得ない理由)は、以下のことが多いそうです。

・犬の場合 、飼い主に「終生飼養」または「新たな飼い主を探す」ことを説得し、基本的に引き取らない。(こちらを参考にしてください。)
迷い犬の場合、狂犬病予防法もありますので引き取る。

・猫の場合、飼い主と名乗っての持込はほとんどないそうですが、飼い主と名乗った場合は、犬と同様になります。
飼い主ではない場合は(後述しますが、法実務の現場でも猫の所有権、つまり飼い主の特定が難しく、飼い主がいる可能性が完全に否定出来ないので)引き取れないことも説明するそうです。

つまり、狂犬病予防法の規定にあたる場合を除き、基本的に引き取らないという考え方のようです。
ただし、離乳前の子猫が親猫から離れてしまったなど、自活できない場合は、犬猫に限らず、この限りではない。(飼い主からの持込は説得。)

だいたいこんな感じだそうです。

 

続いて、引取りを制限した現場がどうなったかの報告の話しを書きたいと思うのですが、2~3日お休みいただきます。

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コメント

拝見しております。
お休み後の続きも楽しみにしとります。
35条、知りませんでした。

投稿: ゆか | 2012年1月30日 (月) 20時05分

きゃ~、「しとります」-->「しております」
ね。

投稿: ゆか | 2012年1月30日 (月) 20時06分

ゆかさん、楽しみにしてくださり、
ありがとうございますnotes

「間違えないように」と結構気を遣って
なかなかはかどりませんdespair

今週は忙しいので、続きは週末か週明けに
なりそうです。

「しとります」、違和感ありませんでした。
ラジオで話している人間として、あるまじき
感覚ですねcoldsweats01


一つ、補足。

「私が飼い主だ!」と言って猫を持ち込んだ
場合も、飼い主である証明をするのも難しい
みたい。
犬の登録って、色々と意味あるものだと
しみじみ思いました。

投稿: yuge | 2012年1月31日 (火) 00時31分

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