2018年12月 3日 (月)

同行避難「訓練」のお手伝い

過日、とある区の同行避難訓練のお手伝いに行ってきました。

その区の一般向け避難訓練の中に、地元獣医師会さんがテントを出して犬の一時預かりをする(飼い主側からすると「お預け体験」となる)。私は、愛玩動物協会東京支所の一員として、そのお手伝いをさせていただきました。

一般向け避難訓練は中学校の校庭で行われ、そこには多くのテントや体験コーナーなども幾つか設置されます。よくあるタイプの避難訓練です。

勿論、参加者もいらっしゃいますので、多くの人が歩いたり立ち止まったりしていますし、なにかしらの放送があったりして、日常の町中の雰囲気とは異なります。このような中での「お預け体験」となります。

お預け体験をした犬が20頭以上。私が知る限りとても多い数です。
そのテントで(預けている間に)東京支所長が災害時のことを話したのですが、予想以上に人が集まってしまってアタフタする場面もありました。
私は(あまりの混雑で)その内容を聞くことが出来なかったのですが、災害に備えて飼い主として何をしておいた方がいいのか、そのような話だったようです。途中退席する人の姿は記憶にありません。皆さん興味をもって聞いてくださっていました。

今までの大規模災害直後の犬などの避難状況をパネルにしたものをいつも掲示するのですが、今回は熱心に見てくださった人たちが多々いらっしゃいました。

「みんな興味もってくれているんだな」と実感できたのですが「今まではそうでもなかったのか?」と自問したとき「そんなことはないはず」と答えが返ってくる。
ならば何故?、と考えると「近寄り易い雰囲気だからでは?」と、その場に居て感じた。

こちらの区ではもう何年もこのような訓練をやっている。獣医師会の先生方が主に動き、保健所の方々もお手伝いに来てくださる
「獣医師会でやっているということは持ち回り?」と考える人もいるとおもいますが、いつも同じメンバーだとおもいます。
開催日は日曜日。日曜日といえば動物病院は忙しい日のはず。そんな日にボランティアをするのです。しかも、準備も大変。犬を預かるのでケージを大量に準備します。たぶん事前のチェックをするだろうし、終われば綺麗にするだろうし。その他諸々のことを考えると、熱意なくしてできないことだとおもいます

そのような活動が何年も続き、余裕のようなものが出てくるのだと感じました。「私たち頑張ってやっています!」ではなく「まぁ、慣れればなんてことないですよ」的な雰囲気。

私たち手伝いの者も回数を重ねると、テントに来てくださった方から質問があっても質問者が理解できるような回答がお返しできるようになってゆきます。
(※ 回答は獣医師先生方や地元行政の考えを理解の下、行わなければなりませんので、その意味でもお手伝いの回数を重ねることが必要だと実感しています。)

犬を預かるには幾つかとても気をつけるポイントがありますが、手伝いメンバーの中には回数を重ねている人も何人かいるので、それも何気なくクリアしていて安心感のようなものがありました。

災害時のペットのことに強く興味を持っている方は、自主的にセミナーなどに参加し、既に情報を得ているとおもいます。
今必要とされていることは「よく分からないけど、よく分からないから、なんとなく、とりあえず聞いてみたいな」と感じている人に「今はこんな感じになっています。今まではこうでした。これからはこうしていきたいですね。だから日常からこういうことをやっておくといいですよ」程度のことを伝えることが必要だと感じています。
そのような人たちが「近寄り易い雰囲気で」「手軽に」「安心して訊ける」、そんな情報提供が必要なんだな、とおもった体験でした。

 

(おまけ)

一般の避難訓練には色々なブースが出ていたり、体験コーナーのようなものもあります。楽しそうなものも幾つもありますが、この時「へ~」と思ったのは、太陽光発電と蓄電池で日常の最低限の電気くらいは確保できるものが出ていました。まだ高価ではありましたが、電気が確保できない状況ではとても力強い存在になりそうです。

お手伝いが終わった後に、消防庁のVR防災体験車も利用してみました。
待っている間、「お金かかっていそうな車体。その価値あるのかな?」と思いましたが、利用してみて「これ、必要だ」と実感。利用前と後では気持ちが違います。
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/ts/bousai_fukyu/

他にも、地震の揺れを体験できたり、火災時の煙の状況を体験できるものなど定番のものもありました。
定番と云えば、備蓄食料の(賞味期限が近づいてきているものを)配布するのもありました。水を入れて待っていればご飯になるというもの。よくあるタイプのものではありますが、私はこのような機会がなければ馴染みがありません。もしものときに「これって、ただ水をいれて待っていればいいだよなぁ」と知っているだけでも意味のあることです。

大規模災害時など、今まで経験したことがない状況で、かつ、自分及び身近な者の身体や財産に甚大影響が出そうなときは、普通に出来ることが出来なくなります。発災直後の記憶がなくなる人も多いそうです。「水を入れて待っている」を理解するのに苦労する可能性は大きいのです。

ちょっと難しい言葉が並んでいたり、専門的にもおもえる部分もありますが、一般向けの資料としてこちらのはじめの数ページを読んでみると「そうなのか」とおもえるかもしれません。

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2017年11月 6日 (月)

動物虐待事件におもうこと(5.証拠)

前回からまたまた続くことになってしまいました。

前回紹介した事件は、初公判のニュースが少し残っていて、それも個人のブログでニュース記事のコピペが残っているものが多く、マスコミの記事自体は既に削除されていました。逮捕が2014年、初公判が2015年なので消されてしまっても不思議はありませんが。

4.を書くにあたり「判決は?」とばかり探し、大事なことを忘れていました。
この事件を教えてくださった方はこんなことも言っていました。

裁判になっても、証拠がしっかりとれてないと、ね。

 

その事件は、猫を40匹以上殺しています。数が多いので、13匹事件の参考になると考えたのですが、大きな見落としがありました。

この事件は、初公判の記事もあまり残っていないし、その後のことは全く見つけることができませんでしたので、何か特殊な事情があるのではと推測しています。なので、ここでも具体的なことは書かないでおきます。

概要は以下のような感じ。

事件は、2014年。
ある地域で、外を自由に出歩く猫が毒餌を与えられて次々に殺された。犯人は騒ぎになるのを恐れ、死んだ猫を回収してまわったそうです。しかしあるとき、毒餌を食べて(死にきれずに)苦しんでいる猫をみつけ、殺してあげた(ニュースでは「介錯」を書かれていたとおもいます)らしいのですが、この方法は地面(たぶんアスファルトだったのでしょう)に叩きつけたらしい。
ちなみに動機は、ストレスのはけ口もありましたが、そのときに、近所で野良猫に餌をやり、多くの猫が居着いたことに憤慨していた、ことと供述していたと書かれていました。

逮捕時は、40匹以上の猫を殺したことを認めるような報道がありましたが、改めて初公判のニュースを読んでみると、起訴事実は、叩きつけて殺した一匹のみ!!
毒餌の40匹以上については起訴されなかったのです。

 

こんなことがあるので、「証拠を」と教えてくれたのだと思います。

 

13匹事件のこと、こちらの事件のこと、その他虐待事件のことを、少し考えてみたいと思います。

毒餌で殺害については、虐待行為に快楽を感じての行為ではないようです。叩きつけての行為も「苦しんでいるのを見るにみかねて」のようだし。13匹事件やその他、ネットにアップするような、虐待行為に酔いしれている感じがありません。死体を回収していることからも、他人に見せたい気持ちはなく、逆に隠そうしていた感じを受けます。
なので証拠が乏しく、毒餌分は起訴されなかったのでしょう。

この犯人が、虐待殺傷行為に快楽を感じ、依存傾向にあったかは私には分かりませんが(少ない情報からですが)虐待行為が目的ではなく殺すことを目的としていたように感じます。

(一般論して)人間に向かう傾向にあるのは、(殺すことではなく)虐待行為に快楽のようなものを感じている人たちと言われていますので、そのような人たちを見定めることが出来れば、収監なり、措置入院なりで世の中に出てこれないようにしてほしいです。

行為だけでなく、ネットにアップし、見せびらかすようなことをする場合は強く取り締まってほしいし、ネット上でそのような人を称賛する人たちも、予備軍としてマークしてもらえればと願います
現在、警察もネット上での操作技術が身についているでしょうから、ある程度の特定は可能かとおもいます。

ネットにアップすることが許されている(逮捕されない)と思われてしまうと、動物虐待自体も許されると認識されてしまいますから、ネットでの公開についてはしっかり取り締まりをしてほしいものです。

そうなると、隠れてやるようになると思います。証拠が残り難いそれを見つけるのはやはり社会の目、地域の人の目、個人個人の目、になり、それを喚起するには、動物虐待事件のニュースが世の中の話題になり、幅広い人たちに、動物虐待が及ぼす社会への悪影響について認識していただけることを心から願っています

そのためにも二つの意見書が提出されることを願っていますが、それは個別の裁判ではなく、次の法改正に向けた話し合いにて行われるのが適当だと考えるようになりました。

そうなれば、まず、現場で動いている行政の方々、地域猫活動などを行っている方々の負担を大きく減らしてくれることでしょう。

 

幅広い人の「考え」「感覚」を変えることは容易ではありませんが、そのような情報や活動が多くの人の目にとまり、身近な動物と暮らすことそのものが社会全体に受け入れられ、例えば、ペットと入れる高齢者施設が増えるなど、ペットが何らかの排除理由にならない社会になってくれることを心から願っています

(ほんとは「ペット」ではなく「コンパニオンアニマル」と書きたいんですけどね。)

 

(最後に備忘録)
これも世田谷動物フェスティバルの休憩時間に立ち話で聞いた話。
2年くらい前に警察庁だか警視庁だかの上の方から、動愛法関連でもちゃんと動くようにとお達しがあったとか。
たしかにここ2年くらい、「また動いてくれた!」と嬉しくなることがあったような気がします。

 

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2017年11月 5日 (日)

動物虐待事件におもうこと(4.判決)

この連続ものは、3.で終わりの予定だったのですが、今日、世田谷動物フェスティバルというイベントの手伝いをして、ちょっとおもうことがあったので追記します。

私は、愛玩動物飼養管理士という資格を取得してしまったので、その関係で日本愛玩動物協会に所属しています。そこの東京支所の活動として、東京都内で行われる行政や獣医師会の活動のお手伝いをすることもある。
今日は、その一つである(地元の)「世田谷動物フェスティバル」でのお手伝いをしてきた。

お手伝いの内容は、お子さんを中心に犬や猫他身近な動物との暮らし方などをテーマにした簡単なクイズをしていただく。

それはそれで、お子さんとその親御さんが、どのように考えているのかが分かるし、子供がいない私には「今時の子供」と話をする貴重な機会でもある。
例えば、「猫は完全室内外が出来るし、現在推奨されている」ということをご存知ない方が(私が想像していた以上に)いらっしゃる。
ペットの数(推計ですが)はとても増えたと言われていますが、全く関わっていない人も少なくないので、このようなことになるのかな、と思ったりする。

ここで忘れてはならないのは、今時のペットとの付き合い方をご存知ない方が、ペットショップやそれと同等としか思えない自称ブリーダーから、犬や猫を簡単に手に入れることができる現実。

そのような自称ブリーダーから入手し苦労することになった人の話を幾つか聞いています。その中には、私の話を多少は聞いてくれていたにも関わらず、「こんなことになるとは」とため息をつく人もいます。
自分が思い込んできた「犬とは」「猫とは」の考え・感覚を、他人からの言葉で変えることは簡単ではないようです。

動物との暮らしに対する「考え」「感覚」は、生まれたときから少しずつ染みついてくるもので、それを(実体験なしに)変えられないのかもしれない。ほとんどの人は、今の世の中で暮らし易い付き合い方行政がどのような付き合い方を推奨しているか、などは、絶対に自分の「考え」「感覚」の範疇に入っているものだ、と思い込んでいるとしかおもえない人が多いと思わざるを得ない話を見聞きする。残念。

 

以上は、余談(失礼)

動物虐待におもうこと、の前回までで、二つの意見書が出されれば、今後、警察の動きも変わるはずだし、量刑も(現在の量刑に比べれば)重いものになると考えている、と書きました。

何故このようなことを書いたかというと、ネット上で「動物の愛護及び保護に関する法律(以降、動愛法)」で裁判が開かれることは初めてだ!、と書いてあったのを読んだ記憶があったから。しかし、信じ切れなかったので、1~3には、そのようには書いていないとおもう。

やっと、世田谷動物フェスティバルと本題が繋がるのですが、お手伝いの休憩時間に、うろうろしていたら、久しぶりに会った方がいらしたので、世間話をしていた。その中で、「最近、こんなブログ書いたんだけど~」と話して、「なんか動愛法で裁判が行われるのって初めてなんだって?」と聞いたら、「えっ、そんなことないですよ、大田区の虐待、毒餌の事件でも裁判が開かれたはずですよ」と。

 

帰宅して、ネットで調べてみた。結果に驚いた!

まず、大田区の事件の記事はいっぱい出てくる。まず逮捕された時のニュース記事、それに対する個人のブログなど多々出てくる。次に、初公判のニュースとそれに対するブログは少ないながら幾つかの記事が出てきました。

では、判決がどうであったか。

なんと、、、、見つけられませんでした

 

犯人逮捕時に色々と書いていた人たち。当時厳罰を望んで色々と書いていた人たち。皆さん、忘れるようです

自分も(この一連の書込みもそうですが)事件が起きた時など初期段階では興味をもちますが、時間が経ち次の事件が注目され、そしてまた次の事件の報道があれば忘れてしまうこともあるのでしょう。
私もこの事件の判決がいつでるかなんて気にしてないというか、気にしていられないというのが本音。たぶんニュースでみれば、思い出して何かしらこちらに書き込むかも。

不思議におもったこともあった。
この事件に限らず(動愛法の判決は)、どのような判決になったのか見つけられない事件が多い。以前の書込みに書いたように、病気と判断されて公表されないのだろうか。
判決が出たというニュースも見つけられないのです。マスコミとしても報道する価値がないと考えているのだろうか。(皆さんが騒がないのでニーズがないと判断するのも正しいとおもうのですが。)

 

最後は不可解なところに辿り着いてしまいました。

私は、ダークな事柄は苦手なので、虐待事件は深く調べたことがありませんでした。今回ちょっとだけネットで調べてみましたが、判決やそれに対するブログなども見つけられませんでした。それに対し、犯人逮捕時は記事は多々出てきます。

上手く説明できませんが、このままでは動愛法での量刑には期待できないし、世の中から動物愛護の必要性を認められないような気がします。

やはり、二つの意見書が提出されることを祈るばかりです
それくらいのものがないと、人それぞれの身近な動物への「考え」「感覚」を変えることは出来ないのだと思います

 

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2017年9月24日 (日)

どうぶつ愛護フェスティバル2017(上野恩賜公園)

昨日、タイトルのイベントに行ってきた。愛玩動物協会東京支所が出しているテントでちょっとだけお手伝いをしてきた。

日本中で、同じような名称のイベントがありますが、これは、法律で「動物愛護週間」が定められているから。この週間は、9月20日から26日と決められた(固定された)日にちになっているのも面白い。
国民の休日が、秋分・春分を除いて日にちが決まっていた時代に、「国民の休日くらい定着させよう!」と考えてのことなのかも。今となっては9月の何週目とした方が定着し易いと思ったりしています。

今年の(国をあげての)動物愛護週間のテーマは「ペットも一緒に防災訓練」。
1995年の阪神淡路大震災の以降、国は災害時のペットのことを真剣に考え始めました。しかしなかなか皆さんが注目してくれません。動いてくれません。どうしようと思っていたら、中越地震が起こってしまい、ペットのために車で避難生活を送る人が多々いらして、エコノミー症候群でお亡くなりになる方もいらっしゃいました。
これは大変だ!、とまた力を入れるも今一つ。その後も大きな災害がありましたが、そして、2011年、東日本が起きてしまい、今までなかった原発災害という悲劇が起こってしまいました。
国は、2004年の時点でしっかりと同行避難を打ち出しています。同行避難というのは、ペット一緒に避難所まで同行し、避難所内では(基本的に)人間とペットは別の場所で暮らす、というものです。とにかく避難所という、目の届く範囲にペットを連れてゆくことが出来る方法です。
しかし、これが国民に伝わっていない。避難所運営の基礎は(国民でもある)地元住民です。避難所の準備は、なかなか完璧には進みません。優先順位の高いものから準備を進めていきます。ペットの優先順位が低いことが多く、準備が実現されていない避難所がほとんどです。

しかし、東京やその周辺ではペットと暮らす人が増えました。もし大規模災害が起きて、皆が避難所にお世話になる状況が起こったら、避難所に多くの人がペットを連れてくることになるでしょう。

「決まりはある」 でも 「準備はされていない」

この矛盾を解決すべく、今回のテーマなのだとおもいます。

 

昨日の私は、おばまの関係があったので、ほんのちょっとの時間だけのお手伝いしか出来ませんでしたが、それでも吸収できるものがありました。

限られた時間で行ったことは、○×クイズの答え合わせ係。このクイズ、今回のイベントに向けて作ったものです。
災害時に飼い主がどのように行動するのがいいとされているのか、を皆さんに知っていただくためのものです。なので、「同行避難という決まり」に関わる内容が幾つかありました。
先にも書いたように、国は同行避難をしましょう!、と言っていますが、現場である各避難所では準備が進んでいません。クイズの答え合わせの時、その辺りのことを質問してくださる方もいて、同行避難がどのようなきまりごとなのか、ご存知ない方がまだまだ多いこと、そして同行避難を望む人が多いこと、を感じました。

遅く行って早く帰った私ですが、帰り際、ペットの災害時対応で尽力されている方に会い、現状を伺うことができました。
国は随分と前から考えて、地方自治体も関係団体との連携(協定など)を(書類上?)結んできました。しかし、大規模災害が起こっても想定していたようには機能しない。枠組みは出来ているのだから、それを上手く機能させればいいはず。そう言いながら阪神淡路から20年以上。東日本の時でも15年の時間がありました。それでもあれだけの混乱がありました。
新しい枠組みを作るか、今ある枠組みをより実用的にしてゆくか。現実味があるのは、基本は今ある枠組みをより実用的にし、それには、新しい補助的な力を取り入れる必要もあるだろう。そのような組み合わせが難しいのだろうな、と感じました。

でも、私たち普通の飼い主は、まず自分のこと、は何だろう。

自分が身を寄せる避難所が何処であるか確認する
そして、その避難所では同行避難の準備がどれだけされているのか確認する
満足な準備でなければ、されるように要望することが必要なのではと思います。

要望もしなければ、このままかもしれませんから。

 

共に暮らすペットが社会一般に認められる日がくることを、心から願っています。

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2017年3月12日 (日)

先日お知らせした狂犬病のセミナー

先日、お知らせした狂犬病のセミナーに行ってきました。

よくある、教科書に載っている世界の分布や数字、人、犬、などの症状の紹介などは当然するとして、実際にこんな例があった、この国ではこんなことをやっていて、結果こうなって、さらにこうしたらこうなった、気になったから現地まで行って現地の先生に話を聴き、街の中の様子を見てきた、など膨大な情報をいただいたのですが、記憶力の弱い私にはほとんど頭に入らず。

また、多方面から膨大な情報を得ているからこそ言える、「だからこう考えるべきでしょう」と、教科書に載ることはないだろう考察も多々ありました。

そんな、ちょっと知っていたり珍しい情報が並んだとおもったら、狂犬病予防法の話になる。(後述しますが)この法律はよく出来た法律と考えるべきと説明されて、「そうなの?」と思ったり。

知らないこともありましたが、知っていることも大事な情報が抜け落ちていることを思い知らされたり。

聴いていて感じたことは、「頭では分かっていても、自分も平和ボケしているな」ということ。
客観的な数字や海外での出来事、各国や地域の情勢などを聴いていると、清浄国(狂犬病が発生していない国)である日本にいる自分が、少しは世界的な視野で、狂犬病を見ることが出来るようになった気分になりました。

とにかく情報量が多いのでブログでほとんどの話は書けませんが、よく話題に出ることと象徴的な話を書いておきます。

(お断り)
以下に書く内容も、これだけではなく、細かい捕捉が多々ありました。なので、私の記述では不充分で誤解を招く可能性もあります。より正確な情報、詳細な情報が欲しい方は、今回の講師、佐藤克先生に講演をお願いすることをお勧めします。今回のセミナーの最後に、「少人数であっても出向きたい」とのことでした。

 

(よく話題にでること)
何故(日本では)猫に狂犬病の予防注射を打たないか

主な理由は、「人間の死亡例の感染源は、99%が犬だから」。
そして、猫は(少なくとも日本では)感染環に入らないから。

感染環とは一般的な感染経路。それがぐるぐるまわっているから病原体は次世代を残し続けることができる。一種の動物で感染が続くこともある。狂犬病の場合はそのパターンのようでした。
つまり、日本に於いては(人間同様)猫は、他の動物に狂犬病を感染させることは、通常ではないだろうとされています(たまに人間に感染させることはあった)。

※現在の犬用予防注射は猫にも使えるそうです。

 

(象徴的な話)
昭和25年に狂犬病予防法が出来て(8月26日公布、公布の日から施行)、昭和32年に広島県で狂犬病と断定できる猫の記録を最後に、国内発生、感染の記録がない。なぜ7年で根絶できたのか。

この猫の例が報告された時に、「これが最後」とは断定できる訳もなく、また、その猫を噛んで感染させた犬が、その時いたはずですが、それは発見されていません。「また出るのではないか」と多くの人が考えていた。もう出ないだろうと感じ始めたのは昭和40年台に入ってから。
後から思えば、7年で、ということになるということですが、大きな要因は3つだと考えられる。

1.狂犬病予防法がよく出来ていた
2.国民がそれを守り、実行した
3.野生動物での発生や流行がなかった

現在、2.がそのような状況ではないことが、時々話題に出ます。法律では全ての犬に予防接種を義務付けていますが、(実際の飼育頭数が分からないのでなんとも言えませんが)接種率は30%くらいなのではないかと言われることがあります。WHOでは、狂犬病の流行を抑制するには70%の接種率が必要とされています。

世界の多くの地域では、野生動物(人間と関わらずに生きている犬なども含む)が感染源になっています。北米では、野生のコウモリが狂犬病になり、パタパタ苦しんでいるのを猫がいたずらし、噛まれ感染。その猫が人間にうつすというケースもあるが、それが分かっている地域では、猫にワクチンを接種したりしている。
そんなコウモリが可哀相と手を差し伸べて感染した女性(当時高校生)もいた。この女性は、完全な狂犬病と断定しにくい症例だったが、発症後生還した数少ない人の一人。その方は後に獣医師になった。(「完全な狂犬病と断定しにくい症例」というのも興味深い話でした。)
野生動物(人間がコントロールが困難な動物)間にて感染が続いてしまうと、清浄国になることは困難。
お隣の台湾で、イタチアナグマの感染が確認されましたが、その後の調査で随分と前から(発生していたであろうではなく)流行してきただろう、という状態だそうです。

 

その他、改めて聴き、「そ~だよな~」とか「ひえ~~~」とか思った話として、日本がEUを実質的に非清浄国扱いにしたこと、インドネシア政府がバリ島で行った対応、内陸保税蔵置場での問題、など。日本に来るロシア船籍の船が減った話も興味深った。

世界的に見れば、狂犬病の記録は、3,000年前くらい前からあるそうですが、今の科学をもってしてもよく分からない病気だそうです。
狂犬病ウィルスにとって、やはり犬が一番居心地がみたいで、人間に感染することは(ウィルスにすれば)予想外なのか感染後のパターンが多々あり、感染(噛まれた)から発症までのことはよく分かっていません。噛まれたからと言って、必ず感染するとは限らないのかもしれないし、感染していないように見えた犬が感染させることが出来る状態(前駆期前の2~3日)だったいうこともある。
とにかく、よく分からない病気で、噛まれて発症してしまえば、まず助かりません。命はありません。

そんな病気だからこそ、国民をあげて予防し、清浄国であり続けたいものです。

 

幾ら書いても、聴いた話のほんの一部のような気がします。ほんと盛り沢山でした。
これだけの情報を集め、惜しげもなく伝えてくださる佐藤先生、ありがとうございました。また、このセミナーを企画された東京支所にも感謝します。運営に携わった皆様、ありがとうございました。

取り急ぎ、書き留めた程度のないようでした。

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2017年3月 9日 (木)

狂犬病についてのセミナー(2017年3月12日)

今度の日曜日(2017年3月12日)、こんなセミナーがある。(こんな直前に書いても、行けない人が多いと思うけど。)

https://www.jpc.or.jp/tokyo/archives/2286/

タイトルは、「ひとと動物の共通感染症-恐ろしい狂犬病(仮題)」。
主催は、「公益社団法人 日本愛玩動物協会 東京都支所」ですが事前申し込みは必要ですが一般の人も参加OKです

申し込みの方法は、こちらのページにあります。
協会会員でない方、管理士でない方は、会員番号、管理士 1級・2級は、不要です。
一般の方は、こんな感じになると思います。
 


件名:
ひとと動物の共通感染症-恐ろしい狂犬病(仮題)

本文:
ひとと動物の共通感染症-恐ろしい狂犬病(仮題)参加希望
お名前
連絡のつく連絡先電話番号


 
メールメールアドレスも書いた方がいいと思いますが、メールで送るのですから分かることでしょう。
これだけ書いて、上記のページに書かれているメールアドレスに送ればOKのはず。
たぶん、まだ定員になっていないと思います。

 

狂犬病について、おもうこと。

今の時期になっても(仮題)というのも如何なものかと思いますが、それくらい扱いが難し問題なんだと思います。

何故わざわざ宣伝するかといえば、狂犬病についての基礎知識がないまま、ネット上に無責任な書き込みが、年に1~2回盛り上がることがあるから。
今年に入って書いた昨年日付のブログにも書きましたが、特定の情報だけをもってきて、狂犬病全てに通用するような書き方をしている人の発言が、Twitterなどを中心に拡散される。

上記ブログにもありますが、知っているつもりだった私も、ちょっと本気で調べれば(ネットじゃなくて書籍とか携わっている先生に伺えば)、あまりに無知だったことが分かるし、世間一般で言われているような単純な病気ではありません。

今回のセミナーの講師の先生は、狂犬病臨床研究会という(教科書の中ではなく)実際の狂犬病についてリアルタイムで情報収集している団体の会長さんでもあります。
 

今回、講師の先生がどのような内容にスポットを当てるのか分かりませんが、狂犬病がない日本に(お隣の台湾のように)狂犬病が入ってきてしまったら、犬や猫、そして現在は放置に近いアライグマなどに対する接し方が変わります。その対象は、レスキューした犬や猫もです。

さらにワクチンのことをちょっと突っ込んで調べると、「これは気軽に語ってはいけない」ことに気が付きます。

幅広い意味で恐ろしい病気、狂犬病。
今度の日曜日のセミナーは、その基礎知識を得るいい機会だと思います。

ご興味ある方は、是非!!

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2016年11月20日 (日)

板橋区の同行避難訓練

今日の朝から正午くらいまで、板橋区の同行避難訓練のお手伝いに行ってきました。

やることは、アンケートをお願いすることと、犬や猫を預かることが具体的な作業。その他に、パンフレットを配ったり、写真を見ていただいての啓発活動もありました。写真は、大規模災害時に同行避難した犬たちがどのような場所に居て、どのような配慮がされていたのか、また、どのような問題があったのか、などが分かるようになっていました。

アンケートが早くに終わってしまい、テント前が閑散とした時間帯がありました。そんなとき、写真を熱心に見に来る方が何人かいらっしゃいました。手が空いているときは、そのような方たちと少しお話ししました。
「ペットを飼っている人は多いですから、こんな感じのことになるんでしょうね~」程度から始まり、各写真について、どのようなことを伝えたいのかを説明しました。説明の内容は、パネルにも(簡単にですが)書いてありますし、写真を持参された団体の担当者から聞いたことをお伝えしました。
でも、あまり突っ込んだ話はしませんでした。「実際に大規模災害が起きて、避難所が開設されないとどうなるか分からないと思います。これは一例で、このようになるとは限らないとんじゃないですかねぇ~」と伝えると、皆さん頷いていました。まだまだ準備不足だし、準備してもその通り機能しないだろうと、感覚的に(私を含め)皆さん感じてるようです。

お話しした方の中に、避難所運営に関わっている方もいらっしゃいました。「その避難所では、動物の扱いのことについてどのようになっていますか?」とお聴きしたところ、「人間のことを決めるのに精一杯というか、まだ決まり切っていないので、動物の話にまでなっていません」とおっしゃっていました。
この方は、大災害時に開設された避難所の写真を熱心にご覧になっていました。何か感じるもの考えるものがあったのだと思います。

 

板橋区の同行避難訓練は10年以上続いているそうです。三宅島の噴火の後、熱心な獣医師先生たちの尽力で始まったものだそうです。

何かを感じ、「やらねば!」とお忙しい中、奔走してくださる先生がいらっしゃり、世の中変わってゆくんだなと思うことが度々ありますが、この訓練の始まりもそんな感じだったのだと思います。

私のような一飼い主、一ボランティアは、そのような動きがあったときに、出来る限りの協力をすることだけだと考えています。

 

私は世田谷区民ですが、愛玩動物協会東京支所のメンバーとしてこちらに参加させていただきました。私のように、板橋区民でない人も多々ボランティアとして集まります。このような所に顔を出すのですから、災害対策に興味を持っている人たちです。写真を持参された災害時に活動したり、日頃から啓発活動をしている団体(アナイス)のメンバーの方たちもいらっしゃいました。
そうなれば、実際の災害時のこと、災害対策のこと、など色々な話を聴くことができます。災害時は異常時です。常識では考えられないことが起こります。それは、人間の醜い部分が現れることもありますが、逆もこともあります。そのようなことは、現場を見た人しか知りません。しかし、同じ現場に居ても、感じ方やそこで何をしたかが違うこともあります。

そのような事柄であると感じたこともあり、このようなボランティアには、出来るだけ参加するようになりました。一飼い主、一ボランティアが少しでもお役に立てるようになるには、やはり訓練に参加する、という当たり前のことなのかもしれません。

 

大事なことを書き忘れるところでした。

私は、アンケートと写真の方に居たので気が付かなかったのですが、今回は、猫の預かりもあったそうです。それも一頭だけではなかったとか。
キャリーやクレートに慣らせて、さらに飼い主がいなくなることにも慣らせることが出来る猫が結構いるのかな、と思いました。(おばまは糖尿が治らない限り、絶対無理ですけど。)

こういう訓練が積み重なり、一般の方々への理解が広まり、クレート・トレーニングなどを含めた災害に対する対策を皆が行うことが当たり前になってゆくものだと、私は信じて(願って?)いますhappy01

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2016年11月 7日 (月)

第35回世田谷区動物フェスティバル @ 砧公園

今年もボランティアしてきました。昨日です。
愛玩動物協会東京支所がブースを出すのでそこのお手伝い。主な内容は、○×クイズの答え合わせのオジサンだったり、塗り絵会場の世話役だったり。対象はお子様がメイン。

このボランティア、もう何年か続けて行っていますが、毎年「昨年もこんな感じだったけど、確実にいい感じになっていっているな~」感じるものがあります。

 

今年、まず (@_@) とおもったのが、チラシのキャッチフレーズ。
宇宙規模で楽しんじゃおう!
これはもうスルーするしかないな、と。宇宙規模になると私の理解の範囲を超えます。

今年は他のブースを見ている余裕はありませんでしたが、災害関係のことをテーマにしているブースやステージでの催しが増えていたようです。ペットも家族という考えが浸透したのか、大規模災害が起こった時のペットの扱いについて考える人が増えてきてくれたのか、嬉しい限りです。
 

自分のボランティア作業でのことですが、朝、テントに行ったら、「あれ?、なんかいつも違う。ちょっと違う」。出展数が増えたのか、全体的に少しごちゃごちゃしている感じ。他の人に訊いても「そうおもう」と。

始まってみると、テントが増えて人が歩くスペースも狭くなったためか、今までにない混雑。それだけではなく、たぶん来場者数も増えているとおもいます。
私たちのブースも大忙し。用意したクイズ用紙がなくなりそうになる事態に。

クイズの答え合わせのオジサンをやっていれば、お子さんやその保護者(親や祖父母)と話をすることもあります。話をしてくれるお子さんは少ないのですが、してくれる子はスムースに話をしてくれる。大人は、照れ隠しなのかモジモジした感じで話す人が多かった。しかし昨日は、子供たちのようにスムースに話をする人が多く、世の中変わったなと感じたものでした。
犬や猫が好きです!、その他の動物も好きです!、と外で口にしてもいい雰囲気の世の中になってきたのかも。
 

また、犬連れがさらに増えたように感じました。大型犬も増えたようです。ゴールデンの数も増えてきています。
しつけに対しての意識も高くなったと思うし、実用的なしつけを考えているようだなと感じる人も増えました。

ただ、しつけについて、「みなさん、考えた方がいいじゃない?」と思うことが一つあります。これは、この日に限らずここ5年くらい感じていること。

それは、知らない犬同士を安易に近づけること。

たぶん(全体的にモラルが向上してきていて)、危ない犬を近づけてくる人はないと考えているのだろう。私が見ている限り、それも感じる。しかし、一回の事故で犬は心に大きな傷を負い、それを癒すことは簡単なことではない。知らない犬同士は、もっと慎重に近づけて欲しいものです。

日頃、そのようにすることで別の効果もある。毎日毎時毎秒そのようにすることで、犬はそのような気配りをしてくれる家族をより信頼するようになります。俗な言葉で言えば、絆が深まる。誤解を招く言葉を使えばcoldsweats01、依存度が増す。

実際、一つの事故で変わってしまった犬のことを知っているかいないかで、受け止め方は違うでしょう。たった一つの事故と前とで、犬との行動が大きく変わり、そのご家族の時間の使い方が変わってしまった事例を知っている私としては、出来ることなら気を配ってくただければと願うばかりです。

犬は人間社会の中で責任をとることはありません。責任の全ては連れている人にあります。その意識があれば、知らない犬同士を安易に近づけることはないんじゃないかな、と考えています。

知らない犬に近づけたいと思ったら、まず、飼い主さん同士が話をする。これをしていただきたいです。
 

最近のニュースを見ていると、ペットのことに限らず、「なんでそんなこと気を付けないの?」とか「自分は事故を起こさないと考えた結果で起こしているのでは?」とおもう事故が多いので、今の世の中の風潮なのかもしれませんが。

 

昨日はクイズと塗り絵のオジサンで終わりましたが、それでも色々と感じることがありました。
このようなボランティアをやると、いつもの生活では気づかないこと、知らないことを体験できます。何かと刺激を受けます。久しぶりの人に会えることもあります。
若い人は新しい世界の発見に、私のように高齢者に向かっている人はボケ防止として、とてもいいのでは?、と思います。

私は、たぶん来年も同じことをやっていることでしょうhappy01

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2016年10月30日 (日)

狂犬病について

とっても後書きの記事です。書いているのは、2017年に入ってから。今年(2016)の暮れに、「書いておきたい」思った内容の一つです。

 

タイトルですが、「狂犬病について」ではなく「狂犬病について、について」としたいのですが、くどいので、「狂犬病について」だけにしました。

2016年10月13日にタイのプミポン国王が逝去されたことが関係していたのか、10月の下旬辺りからネットで狂犬病ネタをチラチラ見ることがあった。中には、誤解を与える内容のものもある。

 

狂犬病というと、

・ 日本国内では、長年感染例は報告されていない

・ 世界的にみれば、珍しい感染症ではなく多くの地域で感染している動物の報告がある
 また、感染(または感染されていると推測されれる)動物に人間が噛まれる事故が報告されている
 そして、世界では年間5万人以上が命を落としている

・ 狂犬病の犬などに噛まれ、その後発症したら命はない
 発症前に診断できる検査はない

・ 予防のワクチンが存在する

・ 暴露後(噛まれてから打つ)ワクチンもある

くらいの知識がある人は多いと思う。

 

話は変わるが、私は以前、ラジオでたまに犬猫のことを話することがあった。2015年暮れの放送が最後になってしまったのですが、その後、2016年3月に狂犬病を取り上げる予定がありました。そのために少々勉強した。
狂犬病の研究で著名な先生に話を伺う機会を得たことと、図書館で借りた狂犬病についての書籍だけですが、それだけでも、自分はあまりに無知だったと恥ずかしくなった。

よくまとめられた書籍もあります。図書館に置いてあることも多いと思うし、高価ではないものもありますので、購入しても大きな負担にはならないと思います。

狂犬病のことをネット上で不特定多数の人に語るのであれば、まず本を読むくらいして欲しい。そうすれば、気軽に何処かに書いている一文をそのまま持ってくることが、どれだけ罪作りなことか理解できると思います。

狂犬病の症例を幾つも読んでいて思ったことがある。これらの話から幾つかをピックアップし、短編集の書籍や映画(DVD?)にすれば、多くの人が興味ともってくれるのではないか。それくらい、時に悲しく、オカルト的で、たまに感動的。

そして予防に尽力するしかないことに気が付くだろう。

 

参考までに私が読んで 「狂犬病を軽んじていた」と思った書籍を一つ紹介しておきます。基本的なことが書いてある本です。
ヒトの狂犬病 忘れられた死の病 / 高山直秀 〔本〕

2017.1.22

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2016年9月30日 (金)

同行避難訓練に参加して、気が付いたこと

今回も長いですcoldsweats01

先日、都内のある区の同行避難訓練のお手伝いをした。愛玩動物飼養管理士の支所協力会員というものに登録しておくと、そのような誘いがくる。難しいことを考えず参加している。

初めて同行避難訓練に参加したのは東日本大震災の後だったと思う。
自分自身は震災直後の被災地を訪れたことはないが、義捐物資のボランティアをしていたので、現地に物資を届ける人たちから話は訊いていた。少し経つと現地報告を兼ねたセミナーなども多々あり、何度か参加した。
そんなこともあり、私なりに実際の避難所、そして同行避難のイメージが出来ていた。

その後に、同行避難訓練のお手伝いを始めたと記憶している。先日お手伝いした区の訓練も当時参加した。
当時の私の頭の中は、上記のような限られた現地情報と整理された理論だけで構成されていた。

物資のボランティアに通っていると、有名な先生にも顔を覚えていただける。何処かで会えば、挨拶くらいする程度になった先生も何人かできた。
同行避難訓練のお手伝いを始めた当時、そのような先生方に、「こんな現実離れした訓練して何の意味があるのでしょうか?」と食いつくように質問した覚えがある。しかも片っ端からcoldsweats02

先生方の答えは、「まず多くの方に見ていただき、興味をもっていただくこと。そして、幅広い人の協力により、その地域毎の避難所運営マニュアルに組み込んでいただき、避難所の中で認めてもらえるようになる。今はまだ、幅広い人に振り向いていただく段階。また、どんな訓練であっても(人間だけの)避難訓練内で行うことは容易なことではありません。やらせていただくこと、問題なく運営すること、それを重ねることも訓練です」とういうような内容だった。
それでも私は、「それは理解できますが、あまりにも現実離れしていませんか?」と口にしたものでした。

先日参加した訓練以前は、犬を預かる数もとても少なかったり、雨の日に当たれば一頭もいないときもありました。同行避難訓練というより同行避難の啓発活動だと割り切るべき、と考えるようになってゆきました。

 
そんな考えを改めたのが、先日の訓練でした。
お預かりの犬の数(猫はいませんでした)は、なんと約30頭!、これだけでビックリです。連れて来られる飼い主さんたちは、躾や感染症予防の意識を持っている方々ばかり。(同伴避難以前の)同行避難を(確固たるシステムとして)実現するには、ほとんどの方がこれくらいの意識をもたないと実現しないだろうなと感じました。

お預かりするテントでは「受付け」と「犬の管理」が主な作業になります。この日、常時作業に直接関わった人員は、10名くらいだと思います。
気温は低くない日だったので、ヒヤヒヤしたこともありました。ケージには日除けと目隠しのために新聞紙がかけられているものもあり、ケージ内の状態を確認し続けることの難しさを感じました。新聞紙をめくればいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、ケージ同士はくっついています。一つのケージの新聞紙をめくっただけでも大騒ぎになりそうです。そうなったときの犬のストレスを考えると出来ませんでした。

そんなハラハラ・ドキドキもありましたが、大きな問題もなく訓練は終了しました。終わってみれば約30頭をお預かりし、無事に飼い主さんたちにお返しすることが出来たのです。
全ての犬を飼い主さんにお返ししたとき、達成感のようなものを感じました。

 
そこで考えてみました。
これだけの数の犬が集まり、大きな問題もなく犬を預かることができたのは何故だろう。

まず続けたこと。
今回、大きな問題は起こらなかった。初めてお手伝いした人は、「おっ、こんなに簡単に出来るんだな」と思ったかもしれません。
避難訓練会場というざわついた場所で、飼い主さんと離れ離れになり、自分のケージの両隣には見知らぬ犬。預かりスタッフも全く見知らぬ人間ばかり。このような状況で犬の心身の健康を保つだけでも大変なことだ想像できる人は多いと思います。
もう一つ、とても気を遣うのが、ケージへの出し入れ。基本的に飼い主さんにやっていただきますますが、入るを嫌がる犬も多く、先日の時も頑固に(力強く)嫌がる犬や、逃げ出すことを試みた犬もいましたが対応できました。
もちろん、受付け業務もしっかり確実にやらねばなりません。それができなければ、飼い主さんたちは安心して預けることは出来ないし、預けたとしても来年は参加しないでしょう。
そのようなことを考えると、何年も問題なく続けることができたからこそ、約30頭という犬たち参加してくださったのだと思います。つまり、飼い主さんたちが、趣旨を理解・賛同し参加してくださったのだと思います。

 

振り返ってみると。
まず区民の皆様に、同行避難訓練というものをやっているということを知っていただく。そして理解していただき、この訓練に参加しても大丈夫だと感じていただく。
お預かりする側も、段取りを決めるだけでなく、運営する人たちの関係や文字に表せないスキルのようなものを積み重ね、身につけてゆく必要を感じました。
これらのことは、同行避難訓練のお手伝いを始めた頃に、先生方からの答えの通りでした。
 

これから同行避難をはじめようと思ったら。
まず、学ばなければならないことはありますが、それよりも「やろう!」とおもう仲間を探すことが大事だと思います(そうでないと続かないですから)。そこから一般的なことを学んだり、既に訓練を行っている人たちから話をきくことで、末永く続けられる訓練になってゆき、その訓練に参加する(犬や猫を預ける)人が増え、幅広い人に知っていただき、安心して参加できると感じていただくことで、更に参加者が増え、その地域で同行避難の必要性がより認知される結果になるはずです。

(人間だけの)避難訓練も、発災時の状況を感じられる訓練はないと思います。同行避難訓練もそれでいいのだと思うようになりました。大事なことは、幅広い人たちに、それが必要なことであり、特別なことではないと知っていただくことだと理解しました。

大事なこと・必要なことであれば、発災直後であっても、皆で協力して行うことでしょう。
そんなことにやっと気付いた同行避難訓練でした。

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